日常の記録

都内一人暮らし、個人向けPCスマホサポートをする男の日記です。

50代で自動車教習所に通い普通免許を取得しました

免許取得後初めて乗ったレンタカー

 


はじめに

タイトルの通り、都内在住の50歳を過ぎたおじさんが重い腰を上げて自動車教習所に通い、普通免許を取得した記録です。2023年10月~11月中旬に通い、直後に免許取得しました。

これまで

私はほぼずっと東京でサラリーマン生活を送って来ました。公共交通機関が発達しているため、仕事もプライベートも普通免許の必要性を感じませんでした。大学生だった頃に友人の多くは普通免許を取得していましたが、お金と時間が掛かる上にペーパードライバーになる可能性が高いと思い、取得しませんでした。

20代後半になり、それでも自分の足が欲しいと思い、自動車教習所に通って中型バイクの免許を取得し、バイクを購入しました。30代の間、北は北海道から南は大阪辺りまでツーリングを楽しみました。40代に入り、体力的にキツくなったためバイクを手放し、免許も更新せず失効しました。

きっかけ

50歳を過ぎて今後の仕事や生活を考えた時、

  1. 「要普通免許」の仕事も出来るようになりたい
  2. 地方で生活する選択肢を得たい
  3. 地方に旅行に行った時にレンタカーを利用したい

と思うようになりました。

サラリーマンは60歳がひとつの区切りです。この歳になると新たな仕事に就くことが難しくなります。60歳以降は好むと好まざるとにかかわらずデスクワーク以外の仕事も考えてしていかないと厳しいのではないかと思いました。またずっとエンジニアとしてデスクワークをしてきたので、車で外を動き回る仕事に興味を持つようになりました。

また地方に旅行した際、公共交通機関では本数が少なく、また行かれる場所が限られることも痛感し、レンタカーで色々なところを回りたいと考えました。

不安

以下のような不安があり、自動車教習所に通おうかどうか数年間悩みました。

  • この年齢で車の運転が出来るようになるのか?
  • 教習所の指導員とうまくやって行かれるのか?怒鳴られたりしないか?
  • お金が無駄にならないか?

そこで体験教習を行っている自動車教習所に行き相談したところ、

  • 私よりも上の年の方でも問題なく取得できている。
  • 現在は昔のような怒鳴る指導員はいない。

 とのことでした。また体験教習で教習所内の外周コースを走らせてもらったところ、車の運転は楽しいと感じました。そこでようやく免許取得を決意しました。

どこの自動車教習所に通うか?

私が住んでいる場所(東京都品川区)から通えそうなところとして、

の3箇所全てを見に行き、最終的に

  1. 送迎バスがあり通いやすい。
  2. 料金が安い。

という理由で、池上自動車教習所に決定しました。不安としては

  1. 羽田空港の近くにあり、周りに町工場が多い。周辺に飲食店や休憩できる場所が少なそう。
  2. 狭い曲がりくねった道が多く、路上教習が厳しそう。

でした。今にして思うとこれらは当たっていましたが、自宅から通うのが楽だったのは大きかったです。日の丸自動車学校は目黒にあり、場所も設備も素晴らしかったです。お金に余裕があり通うのが楽だったら、こちらにしていたと思います。

無料体験教習

無料体験教習|大田区・品川区の自動車学校なら池上自動車教習所

事前に教習所の雰囲気を知りたいと思い、無料体験教習を申し込みました。担当指導員にサポートして頂きながら、教習所内の外周コースを何周か走りました。私の年齢でも問題ないか尋ねてみると「70代でも取得された方がいるので、問題ないですよ。」とのこと。また昔のように怖い指導員はいないとのことでした。

入校手続き

サイトにて手続きに必要なものを準備し、送迎バスで教習所に向かいます。受付にて入校希望の旨を伝え、手続きを行いました。

  • 書類チェック
  • 教習の流れ説明
  • 視力検査
  • 写真撮影
  • 支払い
  • 入校式の日程決め

色々とやるべきことがあるため、トータルで40分近く掛かったと思います。私は予約せずに行きましたが、年度末は混み合うようなので、事前に連絡しておいたほうが安心かも知れません。

入校式(1日目)

入校手続きの数日後に入校式がありました。3時間掛けて今後の学科教習・技能教習の進め方、運転の心得、運転適性検査などを教わりました。久々に学生時代のような気分を味わうことが出来ました。

学科教習スタート(2日目)

入校式の際に学科教習のスケジュール表を頂きました。なるべく早く全学科を受け終えたいと思ったので、入校式翌日より学科教習を受け始めました。第1段階では計10コマを受ければ良いので、それ程難しくはありません。

効果測定を早く終わらせるため、以下のことを心掛けていました。

  • 事前にテキストの該当部分に目を通しておく。
  • テキストに書かれてる練習問題を解く。
  • MUSASIでその日に教わった内容の問題を解く。

技能教習スタート(10日目)

学科教習同様に極力早く受けたいと思いましたが、初回の予約が混んでいたため、入校式の10日後からスタートしました。こちらも以下を心掛けました。

  • 予習をする。事前にテキストやユーチューブで教わる内容を確認しておく。
  • 間を置かずに教習を受ける(間が空くと前に教わったことを忘れてしまうため)。
  • 教習で指摘されたことをメモ帳にまとめておく。テキストやユーチューブで教わった内容を復習する。
  • 1日2時限まで受けることが可能だが、1時限にしておくのが無難(1度に教わることが多いため、2時限だと頭が一杯になる)。

年齢のせいもあるかも知れませんが、指導員から言われたことがなかなか出来ず、落ち込むことが多かったです。また車体感覚を掴むのが難しかったです。指導員のユーチューブ動画を繰り返し見て慣れるよう心掛けましたが、やはり実際に運転しないと身につかないように思います。

また何回か技能教習を受けた後、指名制度を利用して相性が良いと思われる3人の指導員を指名しました。それ以降は指名した3名の指導員に教わることが多かったですが、これが良かったと思います。

なお技能教習はWebサイトを利用して予約しますが、これがなかなか取れません。頻繁にサイトをチェックして、空きが出たらすぐに予約するようにするしか無いと思います。

効果測定(21日目)

学科教習の予習復習をしていたからか、無事1回でパスすることが出来ました。MUSASIを繰り返しやって、間違えた問題を潰しておけば大丈夫だと思います。

第一段階見きわめ(22日目)

第1段階の技能教習は最低12時間ですが、私は2時間オーバーしました。1時間につき5千円程度の費用が掛かりますが、やむを得ません。今思うと多めに技能教習を受けておいて良かったように思います。見きわめは無事1回でパスしました。

修了検定(23日目)

学生さん風の方とペアで受験しました。ウインカーを出すタイミングを間違えてしまいましたが、無事合格しました。その後学科試験を受け、2日後に合格が出ました。これで仮免許が取得でき、路上教習に移ることが出来るようになりました。

第二段階スタート(27日目)

いよいよ路上教習が始まります。教習所周辺は細く見通しの悪い道が多いので大変かと思っていましたが、はじめのうちは広いところまで指導員が運転してくれました。教習では主に大森駅周辺を走ります。

教習所の中と違い、歩行者、自転車、路上駐車の車などが大量に現れるので、神経をすり減らしました。都内の人口密度の高いところで教習を受けるのは大変で、田舎の空いたところで習いたいなと何度も思いました。

ハンドルを握る手に力が入りすぎ、ハンドル操作がうまく行かない等あったため、2時限オーバーしてしまいました。自分で自由に乗れる自動車があれば、予習復習が出来るのにと思いました。

方向転換や縦列駐車は、教習所内のポールや目印を見ながら間違いなく行えば、問題なく出来ました。

効果測定(43日目)

第1段階のとき同様に、無事1回でパスすることが出来ました。教習所でもらったテキストや問題集、MUSASIのみでも合格できると思いますが、こちらの参考書はカラーでイラストが多くて良かったです。

見きわめ(44日目)

さんざん苦労しましたが、見きわめのときはスムーズに運転を行うことが出来ました。ここまで来ると間もなく卒業なので、段々と寂しい気持ちが出てきました。カウンターで卒業検定の予約を取りましたが、一番近い日程にしました。

卒業検定(47日目)

不合格になると教習及び再試験の費用が掛かってしまうため、一度で受かりたいところです。前日および当日はかなり緊張してしまい、よく眠れませんでした。

検定は私を含め6名で受験し、3人ずつのグループに分かれました。走るコースや縦列駐車or方向転換のどちらをやるかは、この時に発表されました。

検定員の運転で、教習所からスタート地点まで移動し、検定がスタート。私はとにかく落ち着いてやることを心掛けました。ちょっとミスしたところもありましたが、なるべく気持ちを持ち直し、何とか終えることが出来ました。

教習所に戻ってから、縦列駐車の試験です。技能教習で習ったとおりにやったら、問題なく駐車できました。

検定が終わり20分程度すると合否の発表がありましたが、無事合格していました。場所を移動して合格者のみに合格証の交付があり、今後の流れについて説明があり、卒業となりました。実に呆気ない終わりでした。

鮫洲試験場にて学科試験(48日目)

卒検合格の翌日、学科試験を受けに鮫洲に行きました。教習所や自習できちんと勉強しておいたお陰で、無事1回で合格することが出来ました。鮫洲試験場は新しくて綺麗なところでしたが、やはり緊張感がありました。不合格になった人たちは部屋から出ていかなければならず、見せしめのようで可哀想でした。

終わってみると、意外と呆気なかったです。

まとめ

普通免許を取得したのでカーシェアを利用して車を運転していますが、やはり一人で車を運転するのは怖いです。車線の選択を間違えて変な方に行ってしまったり、バックでの駐車がうまく行かず苦労するなど、色々と大変です。免許取得はひとつのゴールだと思っていましたが、ここからがスタートだと痛感しました。

 

役に立ったサイトなど

www.youtube.com

教習関係のYou Tubeチャンネルはいくつもありますが、私はこのアルバカさんの動画を技能教習の前後に見て、参考にさせていただきました。カメラを何台も使った分かりやすい動画と、アルバカさんのフレンドリーな説明に助けて頂きました。この場を借りてお礼申し上げます。

www.youtube.com

こちらも説明が分かりやすかったので、参考にさせて頂きました。

www.youtube.com

学科試験の前にはこちらのサイトを聞き流していました。

教習所通いから試験場での学科試験までに遭遇するいろんなことを漫画にしてくれています。面白くて参考になりました。

アドバイス

  1. 指導員について
  2. 時間を空けずに通いましょう
  3. 予習復習は大事です
  4. 通いやすい教習所が一番
  • 昔の教習所の指導員は怒鳴ったりする怖い方もいたようですが、現在はそのような方はいませんでした。但し相性があるので、可能であれば好みの指導員を指名したほうが良いかも知れません。
  • 技能教習はなるべく間を開けずに通いましょう。間が空くと、前に教わったことを忘れてしまいます。それを思い出すための時間が必要となってしまい、時間のロスになってしまいます。
  • 技能教習の予約はウェブ上で行いますが、頻繁にチェックしましょう。大抵翌週末までは埋まっていますが、夕方以降になると翌日の予約に空きが出ることが多いです。
  • 教習所選びは、「通いやすい場所を最優先!」をお勧めします。最近は学科教習はオンラインで自宅で可能な所もあるようですが、技能教習はオートマで最低31時限以上(第一段階と第二段階の合計)あるので、行くのが辛くなります。私の場合は自宅から徒歩5分ほどのところに送迎バスの停留所があったため、通うのが非常に楽で助かりました。
  • 私の通った教習所も口コミには色々と書かれていますが、指導員の方は良い方ばかりでした。但し人によって相性はあるので、指名できるならした方が良いと思います。

雑感

  • 都内の自動車教習所での教習はキツイです。とにかく交通量が多いのと、道幅が狭い上に曲がりくねり、路上駐車の多い道が多いです。都内で自動車を乗り回したい方には良いかも知れませんが、私はそうではないため、しんどかったです。
  • 当然ながら教習生は若い人が多いです。私と同年代は1割程度といった感じでした。
  • 技能教習はウェブ上で予約をしますが、空きがなかなか無いため、取るのは大変でした。前日の夜になるとキャンセルをする人が出ることが多いように感じます。頻繁にチェックすることが重要です。
  • 年度末になると教習所が混むので、それより前に取得できて良かったです。

おわりに

私と同じように中年で普通免許を取ろうかどうか悩んでいる方の参考になればと思い、この記録を書きました。お役に立てれば幸いです。

 

参考情報

www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp

都内の教習所ごとの卒業生の1年以内の事故発生数についてまとめられています。これだけで判断は出来ませんが、池上自動車教習所の卒業生は事故が少ないようです。

www8.cao.go.jp

上記の内閣府のデータを見ると、50代前半の男性は97.5%が運転免許を取得しているようです。ほぼ100%であり、持っていない人は50人に1人位なので、相当レアです。