今から約30年前、私が大学を出て東京の会社に入ったときは、会社が借りたエアコンの無い部屋に住んでいました。今ではエアコンなしの物件は考えられませんが、当時はそれほど珍しくなかったように記憶しています。杉並区で幹線道路と私鉄に挟まれた場所でエアコンなしは、非常に辛かったです。窓を開けても熱気が入るだけで暑くて眠れず、睡眠不足になって体調を崩してしまいました。そのせいもあってか、精神的におかしくなり、会社を辞めてしまいました。早くエアコンをつければ良かったと後悔しています。
私が子どもの頃、実家では「エアコンは贅沢」という認識があって、なかなかエアコンの電源を入れることはありませんでした。今はこの時期はほぼずっとエアコンを入れ、快適に暮らしています。実にありがたいことです。私は災害などで電気が止まってしまったら、すぐに体調を崩して倒れてしまうと思います。これだけ暑くなってきた今の時代、エアコンは贅沢ではなく生活必需品ですよね。
又吉直樹さんも著書の「東京百家」の中で、かつて売れていなかった頃はエアコンの無い部屋に住んでいて辛かったと書いていました。今後東京に住もうと考えている皆さん、エアコンなしの部屋を選んではいけません。